鬱病を治す為に精神科や心療内科にかかる場合、診察料や検査料、処方料や薬剤料がかかります。しかし、内科や外科と同じように精神科も心療内科も健康保険が使える為、通常は3割負担になり、初診で約6千円、再診で約3千円程度が相場となります。
鬱病の治療には時間がかかるため、同じクリニックに長期間通院することになります。クリニック選びにはまずは通いやすさが重要です。また医師との相性もポイントになります。不快感や不信感がある場合、他のクリニックで診てもらうことも検討しましょう。
鬱病は精神科や診療内科に通院することで完治できる病気です。特に二人の専門医の意見を聞くセカンドオピニオンを受ければ、患者の症状回復の幅は大きくなります。セカンドオピニオンは医療の世界で浸透しているので、この治療方法をお勧めします。
鬱病の治療にはまずは心身ともにゆっくり休めることが重要です。鬱病の症状として、意欲や集中力や判断力が著しく低下することもあり、働いている方は主治医の判断で休職を勧められることもあるでしょう。むりをすると病状を悪化させてしまうおそれがあるので、できるだけ心身に負担のかからない環境を作っていくことも治療の一環だと言えます。鬱病になる方はまじめで責任感が強く、中には完璧主義であったり人からの評価を気にしすぎたりする傾向があります。そのような方が周りよりも自分を優先して休養を取るということは気持ちとして難しいかもしれません。しかし病気で苦しんでいるのですから、余計な遠慮や配慮より自分のことを第一に考えるようにしましょう。休養を取りつつ進められる治療では薬物治療が一般的です。よく用いられるのは抗鬱薬です。抗鬱薬は脳に含まれるセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質に対して作用しまう。代表的なものとしてSSRIはセロトニンに強い効き目があります。副作用は比較的少ないものの、吐き気をもよおすケースもあります。このSSRIよりさらに副作用が少ないとされているものにSNRIがあります。SNRIはセロトニンにもノルアドレナリンにも効き目があります。その他にもNaSSAや三還系・四還系抗鬱薬が存在し、どれが用いられるかは医師の判断に委ねられています。どの抗鬱剤も飲みはじめてすぐに効果が出るわけではありません。1週間から2週間飲みつづけてようやく症状に変化があらわれる場合がほとんどです。ですから効果がないといってすぐに他の薬に変更したり、一度服用をやめてしばらくしてから服用を再開したりするのは禁物です。気づいたときには薬漬けになっているかもしれません。薬物治療は必ず医師と相談しながら、分からないことは診断時に何でも質問するくらいの心構えで進めていくようにしましょう。薬物治療とともに精神療法を用いると鬱病の回復により効果的です。中には薬物治療は行わずに、精神療法だけを用いるクリックもあります。精神療法では「なぜ自分は鬱病になったのか」ということを医師やカウンセラーと話し、考えることで、自分の性格や思考パターンを理解することできます。そうゆうことで鬱病の再発をみずからの力で防ぐことができるようになります。